人気ブログランキング | 話題のタグを見る

たとえ話


by nako1111

『二人ふたたび』

TBでボケましょう2006第1回お題発表!

第1回お題
『2006年、今年は戌年です。犬と猫、これほど大昔から馴染みのある動物なのにいくら待っても猫年はやってきません。干支を決める時、神様が伝えた日にちを一日遅くネズミが猫に教えたため、猫は干支順番競争に間に合わなかったらしいですね。で、それからというもの猫はネズミを追いかけるようになった・・・とか。これが一般的な説。んが!違うのですよ、本当は。猫が干支に入っていない本当の理由は・・・・・!!』 


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

「叔父さん、叔父さんたら!!」

「なんだよ、そんなに慌てて、また何か分からない問題でもあったとか?言っとくけど、私に聞いても、意味ないよ。すっかり忘れてるんだから、中学で勉強したことなんて」

「・・・ちょっと、馬鹿にしないでくれる?留年しまくりの叔父に対して、大切な宿題の答えを求めるようなこと、私がするとでも思って?そこら辺の軽い女共と同じ様な目で、私を見ないでくれる?」

「・・・何だか、見ないうちに、とても育ちが悪くなった様に見えるのは、那子が、思春期に突入したからなんだろうと、目をつぶっておくことにするよ・・・。で、なんなんだい、そんなに慌てて」

「そうそう!私は、今凄い慌ててるのよっ!これ見て!」

那子は、そう言うと一枚の紙きれを私に手渡した。私は、すんなりその紙を受け取ると、読み上げる。

「『2006年、今年は戌年です。犬と猫、これほど大昔から馴染みのある動物なのにいくら待っても猫年はやってきません。干支を決める時、神様が伝えた日にちを一日遅くネズミが猫に教えたため、猫は干支順番競争に間に合わなかったらしいですね。で、それからというもの猫はネズミを追いかけるようになった・・・とか。これが一般的な説。んが!違うのですよ、本当は。猫が干支に入っていない本当の理由は・・・・・!!』って、なんなんだい、これ?何かのゲーム?まさか、また・・・」

私の体に、一陣の風が過ぎ去っていく。何故だか急に寒くなる、悪寒と言うものか。

「ゲーム?うん、まー、そんなものかなー。これ正解したら、学校の先生が、追加点くれるって言うから。で、こう言う、奇想天外なことと言うか、薀蓄とかは、無駄に得意と言うか、知ってるでしょ?」

「無駄にって言われても・・・」

私が、反論の声を上げようとすると、那子は、満面の笑み浮かべていた顔を、一瞬のうちに、

「・・・何で、猫は干支に入ってないわけ?」

顔が、マジな顔に豹変。こう言う時、女と言うのは、恐ろしい生き物だ。睨み一つで、世界を一変させる力を持っている。出来る限り、世界の敵にはなっても、女の敵にはなりたくないものだと思い知らされる一瞬である。

「・・・そ、それはつまり、なんだ、あれだよ、逆転の発想がこの話には、必要なんだ」

「逆転の発想?」

「そう、逆転の発想。つまり、今、私たちが知っている話は、あくまで、ネズミが猫に嘘を伝えたが為に、猫が干支に入ること叶わなかった。そして、猫は、その原因を作ったネズミを恨んだから、ネズミを追いかけまわすようなったと言うけれど、真実は、そうじゃない。前の事件でもそうだったろう?血だらけになっているから、死んでいたのか?いや、そうじゃない、血だらけだったから、死んでいる様に見えたと言う、前の清香島の事件と同じなんだよ」

「・・・で、結局何が言いたいわけなの、叔父さんは?イマイチ、モノの例えが、貧弱よね。何で、私たち一族の男共は、考えることが、何でも突飛なのかしら。叔父さんと、お父さん、変なところ、凄い似てる」

「・・・どうもありがとう・・・。褒め言葉と受け取っておくよ。まあ、なんだ、つまり、猫は、ネズミが嫌いなんだよ。嫌いと言うか、嫌悪しているというか、いや、嫌悪じゃあ、意味が違うな、畏怖?いや、トラウマ?いや、死ぬほど嫌いなんだ」

「何それ。猫が、ネズミが苦手だから、ネズミのそばに居たくなくて、それ故に、干支の中には入りたくないって、拒否したって?」

「まあ、そんなものだね。物分りが良いなー。普通に考えて、猫とネズミ、どちらの方が頭良いと思っているだ?猫が本気になったら、干支に入れないわけないんだ。だけど、死ぬほど嫌いだったら、干支には入れない。自ら、拒否したんだ。大嫌いなネズミと共に、干支の中に入ったら、死んでしまうわけだし、精神的に」

「で、その根拠は、何処から?猫が、ネズミを苦手としている事例があるんでしょうね、ちゃんと。そこが重要なのよ、何事も、『理由』がちゃんとしないと、先生を納得させることが出来ないんだから」

「あるじゃないか。事例なら。ホラ、なんなら、猫呼んでくるよ。そしたら、直ぐ分かるから」

「あれ、叔父さん、猫なんか飼ってたっけ?」

そう言うと、私は、私の部屋へと向かい、猫を呼びに行き、那子の前に連れやったのである。






「ほら、これが、猫・・・」

「・・・・こ、こ、こ、これは?!猫って言うか!?」

「ぼく、ドラえもんです」



::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

■□■□■□■【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■
【ルール】
 お題の記事に対してトラックバックしてボケて下さい。
 審査は1つのお題に対し30トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に
 お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。
 チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。
 1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)、
 同一人物が複数のブログで1つのお題に同時参加するのは不可とします。

 企画終了条件は
 全10回終了後、もしくは企画者が終了宣言をした時です。

 参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。

 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。

 企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

とりあえず、自己満足です。かなり、誰の目にも明らかです。そもそも、前の作品を読まないと分からない、と言うか、読んでも理解できないかもしれない、『笑い』。

そう、私の笑いは、『読者を選ぶのです!』(おぃ)

えーと、まあ、少しだけ注目?すべき点があるとするならば、前回から、1年くらい経ってます。そして、この物語は、21世紀以降の物語となっている設定でしたから、ドラえもんが居てもおかしくないのです!一家に一台、ドラえもん!未来は、絶対、そうに違いない!そんなわけで、有難うございました。(逃亡)
by nako1111 | 2006-02-18 14:53 |