与太話びより。
2008-09-07T21:43:18+09:00
nako1111
たとえ話
Excite Blog
『神様!』
http://nako1111.exblog.jp/9654772/
2008-09-07T21:39:00+09:00
2008-09-07T21:43:18+09:00
2008-09-07T21:40:02+09:00
nako1111
話
--------------------------------------------------------------------------------
お題:
おっと、思いっ切りつまずいて転んでしまった。
ん? なんだ、この穴は?
--------------------------------------------------------------------------------
なんなんでしょう?
おしえて、ボケ・GOD!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「うぐあっ!」
会社で大きなへまをして、どんよりとした気持ちでぼけっと道を歩いていると、何かに躓き、体が傾く。次の瞬間、悲鳴をあげ、そして更に次の瞬間。猛烈な痛みが脳天へと駆け上がってくる。
「なんなんだよ…」
痛みのために目もとに涙がにじむ。『ばっきゃろう!』と誰でも良いから罵倒したくなるが、しかしやはり脳天に響く激烈な痛みに悶えて、『神様…』と救いを求める。
「お呼びですか?」
「…え?」
「だから、私のこと、呼んだでしょう?」
「だ、だ、誰?君…」
僕は目の前の穴から現れた小さな少年、いや、少女か、いや、どちらなのかわからないような子供に問いかけた。
「まあ、あなたっていう人は人のことを自分で呼んでおきながら、他人事のように済ましてしまうような人間なんですね。そんな子に育てた記憶はないんですけど」
「え?」
先ほどの痛みなど一瞬にして忘れてしまった僕は、目の前の不思議な子供を見つめる。
そしてその子供は、『ふう…』などと言いながら顎に手をあてて考え深げに僕を見つめている。
「だから、あ・な・たってば、救急車をタクシーとして使っちゃうくらい無責任な類の人間だってことですよ」
とんでもなく飛躍した発言で、僕の頭はさらに混乱。
「え、何、何の話?」
「だからー、あなた私のこと呼んだでしょう『神様…』って。救いを求めたじゃないんですか。全く28歳の男があげるにしては覇気のないようなとんでもない声で、私のことを呼んだでしょう」
「…ま、ま、まさか…。た、た、確かに、『神様』って言ったけど…。でも、あれは心の中での発言であって…。ま、ま、まさか…。そもそも、こんなに簡単神様が出てきて良いわけが…。僕は、自分で言うのもなんだけど、無宗教者なんだし…」
何が起こっているのか僕の小さな頭では理解出来ない。目の前に立っているこの子供が、神様?まさか、神様だなんて。いや、しかし、どこかそこら辺にいる子供たちとは違う何かを感じる。神々しさというのか、なんというのか…。不思議な感覚なんだ…。しかし、まさか…。
「人間って、どうして常識にとらわれることがこんなにも好きなんでしょうね」
「え」
不思議な子供は、軽蔑した視線を僕に叩きつける。神様にしては、ちょっと言葉と視線がキツめだ。
「神様だってね、暇じゃないんですよ。でもね、救いを求められたら、救いに行きたいものなんです。だけどね、体は一つじゃない、あなたたち人間のように。だから、そう簡単にすべての人々に救いを提供することなんてできないんです。つまり何が言いたいのかというと、遭遇がレアなだけです。遭遇する可能性は、ゼロじゃない。だから、たまたまこの穴に躓いて、『神様!』だなんて目の前で救いを求めている人間がいて、まあ、自分もちょっと暇だったら、『どうしましたか?』って聞けるくらいの余裕はあるんですよ。簡単に無視できるほど、神様捨ててないんですよ、これでも。いや、そもそも、私があけた穴が原因で、あなたが傷つき、悶え、苦しんでいるのを放置したら、これこそ懲罰ものですから…」
「つまり、あなたのせいなんですね」
「…まあ、そういうことになりますね。すいません、なんか最近見習天使から、いきなり神様なんて言う大層な役職に昇進しまして、正直戸惑ってまして。なんかいろいろあるんすよ、神様にもね。なんかうまく人々を昇天させられなとか、色々悩みもあるものですから、穴があったら入りたいってね…」
「穴を掘ったと」
しみじみと地平線の彼方を見つめながら、子供は中年サラリーマンのような目に哀愁を漂わせた。
「まあ、そういうことなんです。穴に入ってしくしくやってたら、あなたが『神様!』って叫んで、『これだ!』って思って。今度こそ、今度こそ、『私も変えられる、変われる!』って!」
なんだか子供の見た目なのに、妙に生々しい悩みを持っている。
「そうなんですか…。神様もいろいろ大変なんですね。でも、そんな人間らしい悩みを持った神様が居るって思っただけで、僕もなんか心が軽くなりました。確かに足は痛かったけど、でも、そんな神様がいるんだって知れたから、これもよかったと思います。神様、ありがとう」
「…え、本当ですか、こんな私でもあなたの悩みを解決できたんでしょうか?」
「そうですね、なんか気持ちが軽くなりました。全知全能の神様だって、こんな風に悩みながら仕事をしているんだから、僕のようなダメな人間が仕事で悩むだなんてことは、本当に普通のことなんだって」
先ほどまでの鬱々とした気持ちが、すっかり無くなり、ものすごく清々しい気持ちで心が満たされている。もう、これで思い残すこともない…。…思い残すこともない…。…思い残すこともないだって!?
「…よかった、私も少しは役に立ったんですね。あなたは、私の神様稼業をやっていく上で、忘れられない死者になります。ありがとう、本当にありがとう。私、なんか神様としてやっていける気がします。本当にありがとう」
『…え、こ、こ、これってつまり!?』
「そう、あなたは死んでしまったんです」
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
■〆切:9/7(日)23:59(もしくは30TBつくまで)
■□■□■□■□■□【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■□
【ルール】
参加:
お題の記事に対してトラバしてボケて下さい。
締切りは1つのお題に対し30トラバつく、もしくは2008年9月7日(日)23:59まで
1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)とします。
お題が変われば何度でも参加OKです。
チャンプ:
お題を出した人が独断で審査しチャンプ(大賞)を決めます。
チャンプになったら王様です。以下の特典と栄誉が行使できます。
1.お題を出す
2.言いたい放題な審査をする
3.次のチャンプを決める
何か困ったことがありましたら開催事務局までどうぞ。
企画終了条件:
みんなが飽きるまで、もしくは開催事務局が終了宣言を告知した時です。
参加条件
特になし!
※ 以下あれば尚可!!
ブログをもっている。あるいはこれから作成する。
トラックバック機能が使える。
※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。
企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
開催事務局 ボケトラの穴 http://trana88.exblog.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
オチないな…。]]>
『意味が分からないYAKITORI』
http://nako1111.exblog.jp/8923190/
2008-05-25T20:22:00+09:00
2008-05-25T23:30:36+09:00
2008-05-25T20:22:40+09:00
nako1111
話
「…そんなこと言ってるけど、そのお題を決めたの誰だと思ってるの?」
「…ううう。だって、何も考えてなかったんだもん、酔ってたんだもん」
「嘘はよくないな、嘘は。一滴もアルコール飲んでないでしょう。未成年なんだし」
「…そこをどうか、酒に溺れた哀れな愚民の愚行にしておいてくださいな」
「そうしておきたいところだが…。いや、でも、そんな愚民に朗報だよ」
「…なんか、お前に愚民とか言われると『マジで殺!』なんだけど、この際どうでも良いわ。何?朗報って、ま、ま、まさかの一発逆転ホームラン的なネタを思いついたとか!?」
「そうそう、そのまさかだよ。まさに、『まさか』と言いたくなるような驚くべきミステリネタを思いついた。我ながらどうしてこうも都合よくネタが思いつくのか恐怖を覚えてしまうくらいだよ。才能って恐ろしいね」
「…お前の自画自賛なんて要らねーんだよ。カス」
「…なんだか、耳に小汚い言葉が聞こえてくるんだが…。気のせいかな?」
「えー、多分気のせいだよ☆この頃仕事ばかりで疲れたまってるって言ってたじゃん。そのせいじゃない?」
「…そうか、そうだよね。まさか『カス』だなんて、君みたいな人間から言われたら自殺したくなるもの。いや、一瞬たりとも生きてはいたくはないね」
「どう言う意味だよ」
「いや、深い意味はない」
「いちいち癇に障るやつだな」
「何か言った?」
「え?何、何も言ってないよ?もうちょっと大丈夫?そろそろガタ来てるんじゃない、耳」
「…まあ、いいや、空耳のことはこの際どうだっていいんだ。今重要なのは、焼き鳥事件さ」
「焼き鳥事件って、何か凄い間抜けな響きね」
「しょうがないよ。僕の考え付いたトリックは、焼き鳥に始まって、焼き鳥に終わる。まさに、焼き鳥事件と言う言葉でもってしか表現出来ないものだからね。まさに、これがかつ丼事件とか、焼肉事件とか、しゃぶしゃぶ事件っていう名前がついた日には、もうバカバカし過ぎて喜望峰で身投げでもしたくなるよ」
「何が違うんだか…。そんなことより、教えてよ。その焼き鳥事件のトリック」
「まったくしょうがないな。君はいつだって、そういう風に答えばかり求めて。ホントに重要なのは、答えじゃない。その答えに行きつくまでにプロセスだって言っているだろう?そのプロセスを話さずに答えを教えるだなんて、僕の流儀に反するって何度も言っているんだからさ。僕はよく理解るよ、君は焼き鳥の鶏のように人の言ったことを3歩歩けば忘れてしまう類の人間だってね。でも今回ばかりは僕も譲らないよ。なんて言ったって僕が苦心して考え付いたトリックだし、話なんだから」
「…わ、わ、わかったわよ。そんなに言うならあんたの言うようにやりなさいよ」
「分かってくれれば良いんだ。じゃあ、僕の焼き鳥事件を聞いてくれ。『あるところに鈴木次郎と言う男がいた。男は1937年生まれのおとめ座。ちなみに血液型はAB型だ。次郎は本当は父親である三郎と同じようにA型が良かったんだが、母親の光代がB型であったことから否応なしにAB型となった。まさにそれが悲劇の始まりだったんだが、しかし、その当時の次郎に、いや誰一人として30年後に次郎の身に起きる不幸を予想することなどできなかった。ちなみに、その悲劇は焼き鳥事件とは何ら関係もない。さて、次郎が生まれてからしばらく経つと…』」
「おい待て。これは焼き鳥事件ですよね?」
「そうだよ。焼き鳥事件のプロローグさ。これはどうしても語らなければならない重要な内容なんだ。だから話さずに物語を進めることはできないよ」
「そう。ちなみに、焼き鳥事件の事件が始まるのにあなたの語りはどれくらいあるの?」
「そうだね、多分1分間に400字詰め原稿用紙3枚くらいの速さで読んで、8時間くらいかな」
「…ごめん。なんか良くわかんないけど、やっぱり駄目だ。最初からこうしていればよかった…。この紙に『YAKITORI』って赤ペンで書いて。そんでもってこの焼き鳥を右手に、んで頭を下げて、目を閉じて」
「何で?…まあ、いいけど。これで良い?」
「…成敗!」
「っ!!??な、な、何を一体…」
「ふ、『何を?』と尋ねるか。焼き鳥事件には、焼き鳥尽くし!」
「…何を言っているのか分からない…。だが、し、し、しまった、目がかすれてきた…」
「安らかに眠れ、焼き鳥事件の被害者よ。さて、ここからどのようにして犯人を仕立て上げるかね…。ま、いいや。『YAKITORI』事件は犯人は何も考えていない基地外っていう真相!これこそ斬新ね!YAKITORIと書かせるのは、なんだか響きが良いからっていう!これじゃ、誰も真相にたどり着けないわ!ざまあ!」
「なんだそりゃ。だけど、その真相は真実だ。君は基地外だ」
「なぬ!!てかお前、まだ生きてんのかよ!この死にぞこないこそ、チェストっ!!!!」
「うぎゃ」
完
]]>
『優勝作品、大決定ー』
http://nako1111.exblog.jp/4162272/
2006-07-17T10:26:00+09:00
2006-07-17T16:49:43+09:00
2006-07-17T10:26:06+09:00
nako1111
与太話
優勝作品を発表する前に、自分も何か書こうと思ったんですが(と言うか、せっかくネタをもらったので)、しかしながら、筆が進まないのと、私が色々参加者様の作品のことを言った手前、『書けねぇー』と言う自体になりまして、今回は、『無し』って方向で。『ボケ怖ぇー』とか思ってないですよ。(何)
以下が、優勝候補です。
5.『喫茶ねた、かぶりました(汗』
10.『うちのセバスチャン』
11.『不器用』
13.『ああ、すみません。今日は疲れました。』
18.『自慢のメイド』
で、総合的に考えて、『ボケがあるか?』、『最後まで理解できるか?』、『楽しいか?』
って考えて、
13.『ああ、すみません。今日は疲れました。』
のカツオさんの作品に大決定。『不器用』と、かなり悩みました・・・・・。が、ほんの少しだけ話に奥がある(設定がある)、カツオさんの作品にしましたー。おめでとうございます!まあ、実際は、紋章ネタに吹いたのが理由です。かなり、自分本位です。ビバ、自己中。(おぃ)
そんなわけで、次回のTBボケは、カツオさんのところで、開催です!宜しくお願いします!
・・・疲れた・・・。
]]>
『ノロノロ講評 一気』
http://nako1111.exblog.jp/4152434/
2006-07-15T19:08:00+09:00
2006-07-16T12:06:08+09:00
2006-07-15T19:03:56+09:00
nako1111
与太話
しかしながら、前回に続いて辛口で評価していますので、心を楽にしてお読み下さい。(おぃ)
10.『うちのセバスチャン』
執事と旦那様のやりとりが好感が持てる作品です。特に、私的には、『お前は羊か?』『いいえ、山羊でございます』のやり取りら辺が、ツボでした。自分で言わせておきながら、冷静な態度で、そう簡単には、ボケない執事に好感。と言うか、悪意を感じましたね。(笑)小悪魔的なキャラクターは、好きです。
そして、最後のボケ。初見では『ユキちゃん?』と?が頭の上を高速移動しましたが、コメント欄を拝見して、分かりました。つまり、『クララ』なのですね!(何)ちょっとだけ、時代を感じました。どちらかと言うと、執事を思い出す名と言えば、最近では『ワタリ』ですね。デスノート世代なので。(おぃ)
11.『不器用』
主人の要望に、真正面から体当たり。主人のためなら、なんのその。しかし、その実態は・・・。想像したら、吐きそうになりました。(褒め言葉)特に、『白髪の混じる』って表現が、気色悪さに拍車をかけています。多分、若かったら、ある筋の人たちには、ツボだったことでしょう。と言うか、多分、これもツボでしょうね、もしかしたら。かなり好感が持てる執事です。(笑)よくよく想像したら、『全然あり』ですね。(おぃ)
12.『ずっとあなたが・・・』
この作品は、コメント欄でも言われているように、妙にリアルですね。多分私も、この制度があったら、かなりの確率で、お世話になっていることでしょう。そんな風に『単なるフィクション』と捉えられないのは、しっかりとした描写があるからでしょう。
しかしながら、女子の場合が入っていないのが、気になるところです!ファザコンも居るんじゃないでしょうか!(おぃ)って、オタクが入っているのに、今気付きました。あ、そうですか、オタクも対象なのですね。(遠い目)
13.『ああ、すみません。今日は疲れました。』
すいません。狙ったのは、分からないのですが、『真の執事の紋章』に吐きそうになりました。(おぃ)更に、キエりんチンって・・・。ギャッパーもストレートで来てましたし・・・。色んな意味で、吐いた作品でした。何だか、ジブリ特集でしたし。
こう言う風に、『分からなければ、楽しめない』って言うボケは、かなり高度な技法でしょう。ある意味賭けです。しかしながら、カツオさんは、そんな賭けに勝ったのです。(何)確かに、カツオさんは、私の本ブログの方をご存知なので、他の多くの参加者様よりかは、有利だと思いますが・・・。しかしながら、運も『実力のうち!』と吼えてみます。(おぃ)
14.『夏の売れすじ商品 』
この作品を途中まで読んだところで、『おぃ!』と突っ込んでしまいました。『エッチなこと』って!
『私』ではありませんが、言葉が妙にリアルなので、嫌悪です。(おぃ)まあ、よくあるシチュエーションですが。(おぃ)
しかしながら、そんな感情も、『市原悦子』で木っ端微塵。高志は、結構マニアック系なんですね。と言うか、マザコン疑惑?そんな高志に好感度。(笑)しかし最後に、メイド・ロボには、とても恐ろしい機能がついている事実が・・・。何だか、ホラーです。と言うか、高志はM?何だか、妙に、高志の存在が気になる作品です。
15.『トラバでボケましょう2006 第7回 』
懸命に主人に仕えるのは、『犬』だった。介護犬のようなかんじでしょうか。(ぶち壊し)
・・・私的に言うと、これは犬とメイドのギャッパーなわけですが、しかしながら、やけにしっくり来るキャラなので、ギャッパー特有のギャップが感じられません。・・・えっと、つまり、元々忠実な家来的なイメージのある犬と、従順なイメージのあるメイドとの間には、イメージのギャップがありません。それ故に、物語がすんなりと、頭の中に入ってくるので、好感が持てます。
いやーしかしながら、やけに最後の部分がエロチックですね。(笑)こう言うのに、ウケたりします、私は。(おぃ)
16.『Order Maid』
この作品は、どんな状況が、成人男性にとって『拷問なのか』と言う疑問に、真正面から向き合ってくれた作品だと思いました。(ぇ)つまり、ロリですね。(おぃ)
そんな作品の中で、短い文章でありながら、如何に『ヒカリ』が可愛いのかを表現していて、可愛いヒカリを想像するのが簡単でした。私から見ても、可愛いです、ヒカリ。それ故に、ヒカリの今後が気になるところです。(笑)
ちなみに、やおいは簡単に説明しますと、男と男の無意味な絡みを言うので、ヒカリが男じゃない限り、やおいじゃないですね。・・・と言うか、ヒカリ、男!?(ぇ)あ、そうだったんですね。(おぃ)
17.『執事の棺はウール100パーセント』
この作品は、尽きることなく連続して繰り返されるボケと突っ込みで構成されています。ただただ関心です。『よく繋がるな』と。思いもしない形で繋がるので、『それかよ!』とこっちが突っ込みたくなります。
ただ、確かに、カロリーメイドのところは、『酷い』ですね。(おぃ)最早、誰も主人公を止められない描写。しかし、如何に、主人公がゴーイング・マイ・ウェイって言うのが、良く分かるボケです。自己中に暴走するキャラは好きです。好感が持てますね。(笑)
18.『自慢のメイド』
この作品は、ちょっと精神を病んでいるキャラクターを描いていました。(おぃ)男の描写は一切ありませんでしたが、自分から進んでメイド服を着て、その挙句に女の子に見せようと言う自己顕示欲が高い男のイメージは、かなり最悪です。(おぃ)しかし、そんな男を進んで表現しようとした、けみちょさんの勇気は称えられるものであるでしょう。(何)
しかしながら、もしこの男が嫌々ながら女にメイド服を着るように命令され、メイド服を着たならば、面白い展開になったのではないかと、妄想が膨らむとともに、残念でなりません。(暴走)
19.『執事男のクリスマス』
この作品を読んでみると、きちんと一つの作品として形を成しているところです。始まりがあり、そして、終わりがあり。そして最後には、また始まりの兆し。まさに、『ホラー小説』のようです。(ぇ)・・・そんなわけなので、短いながら、きちんと一本の作品を楽しめたところが良かったです。
ただ、読んでいる本人が、乙女なので(ぇ)、官能小説の部分は、ドン引きでした。(おぃ)どちらかと言うと、そう言う類のモノは、公の場で読んではいけない!と言う決まりがあるのです。乙女の鉄則。(おぃ)そんなわけで、私は、ツンデレ好きです。(暴走)
20.『3等賞…。』
一言。
『楽ちぃ』(何)
すんません。妄想がつきません。お母さんの、『あらやだ、彼氏なの?はじめまして』と言う言葉に、全てが集約されます。本気で。
作品としては、本当に短いのですが、しかし、何気ない物語の展開、言葉が、妄想を呼びます。そんなところに関心。やはり、『何気ない言葉は、妄想の父だ』と言う言葉は嘘ではなかった。・・・まあ、自分で今作った言葉なので、重み皆無ですが。(あ)
と言うか、三等で、こんな景品なんですから、一等はなんだったんでしょう?妙に、気になります。(目ざとい)
21.『ごっこ遊び』
この作品は、ギャッパーな感じですね。主人の役と、メイドの役とのギャップを楽しめる作品です。そして、忠実なメイドの姿が、主人の変わった要望にこたえるメイドを描くことによって、きちんと想像できます。本当に優秀なメイドと言うものは、主人の変わった要望にも、きちんとこたえてあげるのですよね!(何)
ただ気になったのは、ご主人は、『M?』と言うことです。妄想は尽きません。(おぃ)
22.『すべてが水の泡になることも辞さぬ覚悟です 』
微妙に時間に間に合ってないのですが、私が、終了宣言したのが、『9時6分』なので、ギリギリセーフと言うことで。これは、因果です。(ベルセルク風)
・・・作品は、『リトル・マーメイド』(いきなり、ディ○ニー)と、『メイド』の掛詞ならぬ、掛絵と見ました。絵心がない私としては、関心させられるほどに、上手いっす。・・・まあ、当たり前か。(冷静)目の保養になりました、有難うございました。(土下座)
とりあえず、以下の作品は、締め切り後の投稿なので、優勝候補からははずされます。
23.『ブルーグリーンとメイド』
これは、裏を読めば読むほど、真実が分からなくなる罠です。そもそも、『僕』は男なのか、女なのか。昨今は、女でも、『僕』と言いますからね、侮れない展開です。それ故に、『メイド喫茶』に行けと言われても、『なるほど』と納得してしまう、従順さが私にはあります。(何)
・・・つまり言いたいのは、淡々と物語が進みすぎた感じがします。(急展開)主人公は、少し抵抗でも見せた方が、お話的には面白かったのかもしれないと、邪推。折角、キャラクターが二人いるんですから、交互に話をした方が面白いと思った次第です。
24.『注文の多いメイドカフェ』
この作品は、ちょっと自分としては微妙でした。どちらかと言うと、自分は、ヲタの道に片足突っ込んでいる人間なので、楽しんで読んでいる自分が居る反面、評価としては、かなり厳しいものにならざる終えません。例えば、そもそも、フィギュアは二次の一部なので、表現としては、『二次とフィギュア』は二つに並べてはいけません。・・・そんなことが、気になってしまいます。それ故に、評価は厳しくなります。あとは、やっぱり、偏見が!偏見が!偏見がぁーーーー!(エコー)
外国人の友達が、『アメリカ人に、オタクって言われるのは、とても嬉しいけど、日本人にオタクと言われるのは、嫌』と言う理由が、何となく分かります。まあ、表現には気をつけた方が良いのかもしれません、世界平和のために。(おぃ)
そんなわけで、とりあえず全部の作品を読み終わりましたー。次回は、いよいよ優勝作品発表です!
]]>
『ノロノロ講評 その2』
http://nako1111.exblog.jp/4120279/
2006-07-10T11:20:00+09:00
2006-07-10T11:35:26+09:00
2006-07-10T11:20:08+09:00
nako1111
与太話
5.『喫茶ねた、かぶりました(汗』
一言。
『私は、こう言うの好きです』
悪く言えば、王道的な展開ですが、しかしながら、王道だからといって、嫌いって言うのは、また別の問題ですからね。
そもそも、私は、『ギャッパー』なるものが好きだといいましたが、as_o2さんが表現してくれたこの形こそ、ギャッパーのであります。ギャッパーとは、つまり、
『ギャップがあるものたち』
と言うことで使っております。『お嬢様でありながら、メイド』、『執事でありながら、ご主人様』。二つの全く違う局面を表現することによって、文章が短いながら、キャラクターに深みをもたすことが出来る。まさに、『魔法の表現』だと思っております。キャラクターの表の顔と、裏の顔を見れるってことは、親近感増しますしね!そんなわけで、高得点です。ただ、欲を言えば、『執事が、何故、喫茶に通っているのか?』って言うのを、少しだけ匂わせてくれたら、もっと、執事の存在が近くなって良かった気がいたします。それにしても、好きですね、この作品は。(笑)
6.『待ってるぞ』
この作品で一番思ったのが、『ホラーだ』と言うことです。(おぃ)見ず知らずの男に、話の途中で割って入ってこられて、いきなり、『お手伝い、ほしいですよね』。こんなことを言われれば、誰もが、固まります。もしかしたら、スゴイ展開になって行きそうな序盤。しかし、きちんと執事の話にもって行き、最後には、ハッピーエンドで終わらせているところは、好きですね。やっぱり、『ハッピーエンドでなければ!』と、ハッピーエンド至上主義の私は思います。(何)
・・・しかしながら、ちょっとこれは、『執事』って言うよりかは、『召使』って言葉が似合いますね。(おぃ)
7.『第7回TBでボケましょう2006・前編』 『第7回TBでボケましょう2006・後編』
この作品は、本格推理小説のような展開で幕開けし、最後の最後まで、ドキドキの展開で進んでいき、ミステリ好きの私としては、興味深く読ませていただきました。二人の執事と、メイドのは、まさに典型的な執事とメイドですが、典型的なものが好きな私としては、『デキる執事とメイド』と言うキャラクターは、とても魅力的でもあり、そして、そんな魅力的なメイドのことを想っているように見える主人公にも、とても好感がもてました。王道サイコー。(何)
しかしながら、オチが分からなかった・・・・。(おぃ)・・・つまり、アレですね。主人公は、ゲ●だったってことですか?(コラ)
8.『自慢の執事を紹介します。』
・・・えーっと、かなり素晴らしい出来です。と言うか、申し訳程度に、目線が入っているところに、作者の誠意が見られて、好感が持てます。(笑)
9.『執事のこと』
この作品を読んでいると、完成されたショートストーリーを読んでいる感じがしてきました。それも、きちんと、『始まりがあり、そして終わりがある』。意外に、こう言う作品って言うのは、『少ないかもな』と言うのが、私の感想です。始まりはあるものの、『終わりがない』。そう言う物語は、やはり物足りなさを感じますが、起承転結とは、また違うかもしれませんが、この作品には、なんとも言えない安定感があり、『語られるべき部分』が欠如している作品が持っているような、『物足りなさ』を感じさせません。
あとは、主人公とそして執事のバックグランドが語られている点、そして、想像し易い描写があると言うのが、その安定性を確実のものとしていると感じます。
しかしながら、一番の高感度は、『ダメ男と執事』との競演でしょうかね。(おぃ)
]]>
『ノロノロ講評 その1』
http://nako1111.exblog.jp/4111492/
2006-07-08T19:11:00+09:00
2006-07-08T20:56:56+09:00
2006-07-08T19:11:18+09:00
nako1111
未分類
それに関して、当初は、3回くらいに分けると言ってましたが、それは時間の関係上止めて、もう少し分けて発表していくことにしました。って言うのも、今、自動車免許の合宿行っていて、全然時間ないんですよ!来週なんか、卒検まできちゃったりして、それに合格しないと、『家帰れないよ!』みたいな・・・。と言うことで、かなり個人的な理由ですが、ノロノロ講評頑張っていこうと思います。ちなみに、優勝発表も、微妙に延びて、来週の金曜あたりを目処に頑張りたいです!と言うか、卒検、一発合格だったら、もっと早いですので、皆さん、応援してください!(わい)
1.『ちょっとおちゃめでやんちゃなメイド。』
一番乗りで参加してくださいましたのは、王子!良い子は、寝なくちゃいけない時間なのに、お疲れ様です。
・・さて、話の内容は、そうですね、ホラーチックで、私はすきでした。なんせ、すきな本は、『ホラー』ですからね!(笑)一番のツボは、たんたんと話が進んでいって、最後の『さおり・・・・・・です』。それに対する、
『ふーん』
・・・ずばり、ぜつみょうなツンデレ。あっぱれ!(笑)それにしても、メイドは、くるくるパーマがスゴイですね。(おぃ)
2.『この作品はフィクションです』
『ちゃうちゃうちゃうちゃう~』のあたりが、『ちゃうちゃうちゃうちゃうチャウチャウ犬』と言ったら、高得点でしたが(ぇ)、しかし、読みながらにして、早口コトバを練習できるあたりが、抜け目無い感じがしますね。
しかしながら、物語の展開が残念ながら、わからなかったです・・・。えっと、あっと、多分、私の修行不足かもしれませんが。(ぁ)しかしながら、お嬢。様と、エビスチャンの関係は、結構好きですね。強いお嬢。様。ある意味、ギャッパーですね、これは。(笑)
3.『Interview with the Butler』
この作品は、本当にあったことを絡ませてきている作品なので、読んでいるだけで、頭良くなる作品でした。多分、学校の夏休み推薦課題TBボケがあったなら、推薦されている作品でしょう。
本文の方も、分かり易く、文章も読みやすかったので、その点では、かなりの高評価です!
が、しかし!ボケが欲しい!ボケが!私的に、この作品は、ボケではなくジョーク。それも、かなり黒い感じのジョークだったので、『ジャパニーズ、ボケがあったなら!』と悔やまれるところでございます。ただ、文章は、上に書いたように、かなり上手くて、私は好きです。
4.『あなたのお家の、自慢のメイド(執事)って?』
高齢化社会にとって、高齢者が働ける場を設けるのが、とても重要な問題になってくると思いますが、この作品では、その問題への解決策が語られていました!と、私は深読みしました。
この作品で上手いところは、『全てを語らない、しかし、言いたいことが分かる』と言うところでしょうか。例えば、『池袋』。池袋と執事との関係が、分からなければ、この文章の面白みも半減するところです。しかし、分かっていれば、その文章の面白みも増すところです。絶妙なさじ加減ですね。
最後に、コメント欄で『冥土カフェ』が話題に上ってましたが、惜しい!それが、作品の中に入っていたなら、ダークなボケで最高でしたね!黒いの大好き!(暴走)
]]>
『今後のスケジュール』
http://nako1111.exblog.jp/4098379/
2006-07-05T14:56:00+09:00
2006-07-05T14:57:21+09:00
2006-07-05T14:56:52+09:00
nako1111
与太話
時間の方は、未だに何時終わるか定かではございませんが、目処としましては、来週の月曜、火曜辺りに優勝作品の方を発表したいと思いますので、宜しくお願いします。
では、もうしばらく、お待ちください。]]>
『第7回TBボケお題発表』
http://nako1111.exblog.jp/4085012/
2006-07-01T21:00:00+09:00
2006-07-03T11:05:17+09:00
2006-07-01T20:48:33+09:00
nako1111
与太話
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
【トラバでボケましょう2006 第7回お題】
『 あなたのお家の、自慢のメイド(執事)って? 』
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
で!メイド、若しくは執事で、ボケて下さい!基本的には、メイド、執事でボケてくれたら、別に他人の家のメイド、執事でも構いませんので。そこら辺は、参加者様の妄想、暴走に任せます。(笑)
参加締切は30TBつくか、7/3(月)の21時まで。
とりあえず、重要なのは、ボケと妄想でございますので、皆様の妄想を楽しみにしております。(笑)
■□■□■□■【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■
【ルール】
お題の記事に対してトラックバックしてボケて下さい。
審査は1つのお題に対し30トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に
お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。
チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。
1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)、
同一人物が複数のブログで1つのお題に同時参加するのは不可とします。
企画終了条件は
全10回終了後、もしくは企画者が終了宣言をした時です。
参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。
※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。
企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
追記
やばいですね~。参加数が、すごい少ないですよ、これは。(汗)ある意味、今まで開催された中で、最低数を誇りそうです。(遠い目)まあ、一番簡単にチャンプになれる最大のチャンスですよね、裏を返せば・・・。・・・なーんて、強がり言ってみたり!(おぃ)
・・・やっぱり、暴走は難しいのかな。(遠い目)とりあえず、宣伝をお願いします。(他力本願)]]>
『7月1日のTBボケー』
http://nako1111.exblog.jp/4078568/
2006-06-29T21:12:00+09:00
2006-07-01T07:15:28+09:00
2006-06-29T21:12:16+09:00
nako1111
与太話
ちなみに、今まで通り、携帯からの投稿も、携帯より投稿後に、お題の記事にコメントを残してもらえれば、参加とみなしますので、どしどしご参加下さい。ただ、携帯から投稿し終えた後も、必ず、TBはするようにして下さい。
まあ、こんな感じで。
最後に、私の好きな傾向は、どちらかと言うなら、小ネタを複数回ふられるより、一発大ネタをふられた方が好きだったり、いかにも、『ウケ狙ってんだろ!』と言うような言い回しは、意外に冷めた形で見るかもしれませんね!(おぃ)まあ、どちらかと言うと、暴走気味、妄想気味の方が、
『うお、ぶっ飛んでんな!』
と感心して、高得点をあげるかもしれません!(ぇ)いずれにしても、自分らしく書ければ、宜しいではないでしょうか。
あとは最後の最後に、好きな登場人物は、通称ギャッパーです。(唐突)ギャッパーって言うのは、私が独自に開発した言葉なんですが(暇人)、例えば、例をあげるならば、『虚野勘繰郎』、『神谷清三郎』、『ムロダ氏』(おぃ)です。多分、ギャッパーとは何なのか分かった上で、お書きになった人が居れば、多分、その人が高得点!(ぁ)しかしながら、あくまでも、高得点って言うだけであって、別に『ボケ』の部分がイマイチと感じたら、それで終了ですけどね!(おぃ)
そんなわけで、しばしお待ちください。
追記
ギャッパーについてですが、上の三例は、顕著な例ですので、まだまだギャッパーは、世の中に溢れています。(何)例えば、名探偵のコナン氏、そして、な、な、なんと、那子氏も、微妙にギャッパーです。はたして、ギャッパーとは、何者なのか、その定義とは一体!?名探偵にでもなって、当ててみてください、ギャッパーとは何なのか。(ぇ)
・・・ちなみに、ギャッパーの件に関しては、かなりのお遊びなので、ギャッパーのことを考えなくても、全然結構でございます。あくまでも、私の好みと言うことで。(笑)]]>
『次回のTBボケについて』
http://nako1111.exblog.jp/4045570/
2006-06-20T08:39:00+09:00
2006-06-21T17:02:32+09:00
2006-06-20T08:39:21+09:00
nako1111
与太話
『有難うございました』(土下座)
と言うことで、「第6回TBボケ優勝発表とか。」
で、次回開催地の権利を授与?されましたー。(何)
えっと、放置気味の作品(シリーズ)でしたので、びっくりです。と言うか、コメント頂いておいて、コメント返さないで、ホントすみません。と言うか、人のところにもコメントしに行かないで、本気ですみません。・・・何事も影で見守るのが好きです。(おぃ)
と、と、とりあえず、次回のTBボケは、未定ー。実は、来週からドライバーズライセンスの合宿に出かけてしまうんですよね☆(ぁ)
そんなわけなので、行く前にやるか、それとも、学校の宿舎でやるか、それとも、帰って来た後?と色々考えて開催日を決めたいと思います。多分、安全のために、行く前にやると思うんですけどね。そんな場合は、今週末に開催。締め切りから1~2日(月曜か火曜)中に優勝者?が決定します。
そんなわけなので、締め切り人数も最小且つ、字数も最小にしたいと思います。(おぃ)
・・・冗談はさておき、それまで、しばしお待ち下さい。
追記
やっぱり、よくよく考えて、参加者様の大事な作品を評価するのに、1-2日では、あまりにも短すぎて、『こんちくしょう』だろうと思ったので、次回開催は、
7月1日
映画の日にすることにしました。(何)多分80%くらいの割合で大丈夫かと思うんですが、ネットに接続出来ない緊急事態が発生しましたら、もう少し後になるかと思われます。多分、1日からですが。
て、誰か見てるのかな、この文章。(遠い目)
]]>
『乙女と空回り』
http://nako1111.exblog.jp/3994733/
2006-06-06T14:56:00+09:00
2006-06-06T20:24:33+09:00
2006-06-06T14:56:11+09:00
nako1111
話
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
【トラバでボケましょう2006 第6回お題】
『 目の前に流れ星が差し出されました。
さて。 』
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「ねえ、叔父さん」
「何?」
今日は、中々涼しい過ごしやすい夏のある夜である。窓の外では、『チリン』と風に吹かれて風鈴が、涼やかな音を出す。私は、少し考え事をしながら、横目にその風景を置いて、声のする方に体を向けた。
すると、そこには不思議な顔をして、私の方を見ている那子の姿があった。
「・・・何か、変」
「え、何か変かな?」
「うーん、何か、何時もの叔父さんとは違う感じがする」
そう言うと那子は、心配そうに私の顔を覗き込んだ。丸い瞳の中に、私の顔が映りこんでいるのだろう。あいにく私は目が悪いので、どの様に私の姿が那子の瞳に写っているかは、分からない。
私は、那子の疑問の声に答えるように、一旦考え事を止めた。色々と考えごとの多い時期である。特に今のこの時期は、昔のことを思い出すことが多い。実際、この前、昔のことを思い出して、いろいろ考えていた。しかし、今回は、そんな深刻な話ではない。
「・・・えーっとさ、もし、流れ星を手渡されたら、どうしようかなーなんて思ってたんだよ」
「何、それ」
一切感情が入ってない。辛らつな一言である。『何、それ』確かに、何、それなのだが・・・。
「・・・うーん、那子だったらどうする?もし、流れ星貰ったら」
少しだけ冷たい汗が背中に流れる。だが勇気を振り絞って、ちょっと呆れた様な顔をしている那子に、恐る恐る聞いてみた。
「・・・まあ、何時も叔父さんに変なこと聞いてるし、今回は、私が答えるよ、かなり意味不明だけど・・・。そうだなー、やっぱり、流れ星は、願い事を叶えるって言うじゃない?だから、願い事を3回ゆっくり唱えるね。あとは、肌身離さず、お守りみたいに持ってるかな」
頭を斜めにしながら、色々と考えをめぐらせているのか、声も心もち、メルヘンチックな響きである。しかし、やけに乙女チックな回答である。ちょっとだけ予想外な回答に、驚いたのだが、多分その驚きは声に出してはいけない類のものだと思い、ただ沈黙して、那子の答えをかみ締める。ただ、少し気になった部分は、やはり聞いておくべきだろう。
「何、那子の願い事って?」
「え?」
メルヘンチックな響きは何処へやら、一瞬のうちに現実世界に戻ってきたのか、那子は、驚きの声をあげ、私の顔をもう一度見やった。
「そ、そ、そ、そんなこと言えるわけないでしょう!何言ってんの?!大体ね、叔父さんは、デリカシーがないって言うかさあ!!いつも何時も、ひhぴんkdぐいおへdんおひぃおdんljghh!!」
一瞬無表情になったかと思うと、今度は驚きふためいた真っ赤に染まった顔で、あーだ、こーだと、なにやら理解不可能なことを、マシンガントークで話し続けている。つまり、これも聞いてはいけなかった類のものだったと言うことだ。
私はとりあえず、那子が落ち着くまで、外の風鈴を見ていることにした。辺りは、闇につつまれており、所々家々からこぼれ出た光と、空に瞬く星の光だけが目に付く。綺麗だ、ふとそう思う。
「はぁはぁ・・。じゃああ、じゃああさあ、叔父さんは、どうするって言うのよ!」
そんな風に、私が空や家々の方を見つめていると、やっとのことで、マシンガンが止まったのか、息を荒くしながら、那子が私に聞いてきた。那子のことを見ると、少しだけ苦しそうである。
「えーっと、そうだね。とりあえず、受け取らないのは悪いから、貰って」
「貰って?」
「くれた人の目の見えないところで、捨てる」
「・・・・え?」
「え、だから、捨てるって言ったんだよ」
私の答えを理解出来ないのか、那子はコイのように口をパクパクさせている。私は仕方ないので、理由を説明する。
「だって、流れ星、彗星ってやつは、止まってしまったら、宇宙のカス、ただのゴミの氷塊じゃないか。そんなの貰っても、全然嬉しくないよ。那子は、そう言うこと知っていると思ったんだけどなー。私はてっきり那子のことだから、『要らない』とか言うのかと思ったんだけど。でも、那子も女の子なんだなー」
私は普通のことを言ったと思ったので、那子がこの回答で機嫌を悪くするだなんて思っても見ていなかった。しかし実際は、私が答えている間那子は、体をフルフルと震わせていたのだった。私は、馬鹿なことに、それを見逃していたのだ。だから、
「叔父さん・・・」
と言って、那子が拳を握り締めてこちらに向かってきた時、何も恐怖なんて抱いていなかった。しかし、それは間違っていたのだ。そして、私がその間違いに気付いたときは、もう既にとき遅く・・・。一瞬後には、私は何個もの流れ星を手に入れるのだった。
窓の外の、漆黒の闇の中で瞬く光の中を、一つの光が飛んでいく。私は、その様子を見ることは出来なかった。ただ那子は、
「やっぱり叔父さんは、馬鹿だ」
と、その流れ星を見ながら、言ったとか、言わなかったとか。私は意識が朦朧としていたので、それが事実なのかは、知る由もない。
■□■□■□■【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■
【ルール】
お題の記事に対してトラックバックしてボケて下さい。
審査は1つのお題に対し30トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に
お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。
チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。
1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)、
同一人物が複数のブログで1つのお題に同時参加するのは不可とします。
企画終了条件は
全10回終了後、もしくは企画者が終了宣言をした時です。
参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。
※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。
企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
やっぱり難しいです!(何)
前回は、トラバしなかったので、久々のトラバです。ただ、やっぱり難しいですね、ボケって言うのは。完璧に、ボケを無視したので、前回は、トラバしなかったんですが、今回も、トラバして良いのかよ!?と自問自答。(ぁ)]]>
『始まりは、涙から』
http://nako1111.exblog.jp/3933223/
2006-05-21T10:55:00+09:00
2006-06-06T20:25:57+09:00
2006-05-21T10:55:25+09:00
nako1111
話
どうして涙が出るの?
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
雨が降っていた。
激しい雨だった。
そして、雨が激しく降り注ぐそんな日、その一瞬が訪れて、僕の人生は大きく変わる。
今は、その一瞬の後のことしか記憶にない。その前に起こったこと、そして、その瞬間のこと、全て、僕の頭から消えていて、自分自身のことなのに、全然分からなくなっている。
ただその一瞬後に起こったことは全て、鮮明に覚えている。
あの痛みも、あの音も、あの匂いも、あの赤さも。
そして、段々と失われていく、あの体温も。
「君が・・・」
僕のことを呼ぶ人間が居るようだった。ただ僕は、後ろを振り返るも億劫な程のナマケモノなので、少しも体を動かすことをせずに、ただ黙って前ばかりを見つめていた。僕の前には、大勢の人間が、大人たちが、群がっている。僕は、その大勢の人間をぼんやりと見つめているのだった。
そうすると、僕を呼んだらしい人間、多分、声からして、大人の男は、僕の真正面に回りこみ、僕の視線に合わせるようにしゃがみ込む。
そして周りはガヤガヤと、僕らのことを指差しては、僕の頭では到底理解出来ない様なことを話しているようだ。
ただ僕は、そんな大人の態度を飽き飽きする程知っているし、辟易する程身に沁みているので、『ああ、またか』と思うだけで無視して、僕の前に回りこんだ男のことを見つめた。
僕の目の前に現れた男は、小さなメガネをかけ、スラリと長い足を持ち、少しだけ平均的な成人男性よりも線の細い印象受けるものの、笑うと妙に人懐っこい笑顔が現れる様な、とても人の良さそうな男であった。印象には、20代から30代に見える。
しかし、何より僕の目を釘付けにしたのは、男が、今まで僕が見たこと無いほど、深い瞳で僕を見つめていたことだった。
僕は、そんな瞳を何故だか、母さんの瞳と似ていると感じて、その瞳から目をそらすことが、出来なかった。しかし、母さんには、兄弟も親戚も居ないことは分かっていたし、似ていると言うのは、僕の錯覚以上の何ものでもないと言うのは、分かっていた。
しかし、あまり僕の体を瞳に映し出すことなく、遠いところに逝ってしまった母さんの瞳と、その男の瞳が、どうにもシンクロさせた。
何処までも透き通った瞳は、母さんの瞳を僕に思い出させるのだった。
そんな瞳を僕に向けている男は、たいそう、気の良い人間であることは確かだった。こんな小さな子供に対して、地面に高そうなスーツをこすりつけてまで、視線を合わそうとするのだから。僕が会ったことのない類の大人だった。
僕の知っている大人と言えば、僕と、そして、この男を取り巻いて、さっきから何かを囁きあっている大人ばかり。
直接には何も言ってこず、ただ僕らの耳には届くような音量で、噂話ばかりに話を咲かせ、人の不幸を何よりも好み、そして、人のことを・・・・。
僕がぼんやりと、そんなことを考えていると、男が短く一言。
「辛かっただろう?」
「・・・・」
視線を合わせてみると、男は僕のことを真正面から見つめて、それだけ言うと、それ以上は何も言わずに、僕の体を抱きしめた。
僕はただなされるままに、男の腕の中で固まっていた。ただ男の体が、とても暖かく、何故だか、不思議な思いを抱かせた。僕は、抱きしめられたことが、殆ど無かったから、身を硬くして、男に抱かれるままだった。
けれどその暖かさが、僕になんともいえない思いを抱かせるのだった。そうすると、
「辛かっただろう。・・・お母さんは・・・。残念だった・・・」
今度は、声が僕の頭の横から聞こえてきた。囁きで、耳元から聞こえてくる男の声は、僕が聞いた大人の声の中で、一番、暖かかったような気がする。ただそれとは対照的に、僕の声は、何処までも冷たく、何処までも、無感情な響きを伴うのだった。
「・・・辛くなんかない。母さんは、確かに死んじゃったけど、僕の人生は何も変わらないから」
僕は、思っていたことを口にする。何も考えていなかった。それが僕にとっての唯一の答えだし、事実だったからだ。僕は、母さんが死んでも、辛くなんか無い。母さんが、僕のことを抱きながら、その体を冷たくしていっても、悲しさすら、恐怖すら覚えなかった。
ただ、男は驚いたように、僕のことを、体から引き離すと、僕の言ったことが理解出来ない、信じることが出来ないといったような表情を・・・、
しなかった。
ただ、僕の顔をもう一度見つめると、何も言わずに、もう一度体を抱きしめた。
正直、僕の方が驚いていた。大概の大人は、哀れみの視線でもって僕のこと見ては、心にも無いことを言って、僕が悲しみで顔をゆがめ、僕の泣き言を待っている。何せ、彼らは僕の不幸が何よりも美味しい果実であり、何よりも、彼らの話を沸かせるから。ただ、僕は、そんな彼らの期待を裏切る様に、子供らしからぬ表情でもって、
『悲しくなんて無い』
と一言言ってやる。
反感からではなく、心からそう思っている。
母さんは、僕にとって、そんなものだった。母さんは、僕が物心ついた頃から、ただ毎日を窓際で過ごして、無表情に空ばかりを見つめていた。朝から晩まで、僕のことには見向きもせずに、ただ空ばかりを見つめていたのだった。
母さんが、毎日毎日、来る日、来る日を空ばかりを飽きずに見つめているので、多少の寂しさを感じた僕は、ある日、意を決して、空に何があるのか、と問いかけたことがあった。 しかし母さんは、僕の方を見ることなく『空には・・・、自由があるわ』と答えるだけで、それ以上何も言わずに、また空を見つめるだけだった。
子供ながらに僕は、母には空だけあれば十分で、僕は要らない子なのだと感じていた。それ以来、もう二度と、母さんに話しかけることをしなくなった。自分が要らぬ子なのだと、感じたくなかった、知りたくなかったから。
顔を笑顔で綻ばせることもなく、怒りで顔を歪めることもなく、悲しみの涙で顔を覆うこともなく、ただ無表情に空ばかり。母さんは、死んでしまった今と、何も変わらなかった。
それ故に、僕にはある意味で、母さんが昔から居なかったのだ。
だから、今更『辛いか?』と聞かれても、全く辛くはなかった。それが事実だった。強がりなんかではない。実際に、母さんの体温が失われていく間でさえも、辛いとは思わず、『ああ、母さんはここで死ぬのか』と思うだけで、涙なんかは少しも流れなかった。
けれど、僕が『辛くは無い』と言ってやると、大人たちには更に僕が哀れに見えるのか、それとも、その言葉に臆したのか、何も言わずに哀れみの視線を向けたかと思うと、足早に去って行く。そして、結局彼らがやることと言えば、その僕の態度を面白おかしく、他の大人たちと共に、談笑することだった。
だから、他の大人たちとは違うこの男の態度に、少しばかり僕は動揺していた。
「悲しくないか。でも、君のお母さんは、きっと悲しがってるよ。君を置いて、先に逝ってしまったんだから。そうは思わないか?」
暫く僕の体を抱きしめていた男は、僕のことを抱きしめたまま、何やら話しかけ始めた。
「母さん、・・・きっと悲しくなんかないと思う。むしろ、嬉しいと思うよ。大好きな空に逝けたんだから」
「そうかな?」
「そうだよ。そうに決まってる。母さんは、何時も空ばかり見つめて、僕のことには見向きもしなかったんだから。今更僕のことでなんか悲しまないさ」
僕は、子供には似つかわしくないだろう自嘲的な声で男の質問に答えていく。
「そうか。でも、君が強がる必要なんかないじゃないか」
「えっ」
一瞬僕は、心臓をビクリと鼓動させた。
「君はまだ子供だよ?母親が亡くなってしまって、悲しくない子なんか居るのかな?ましてや君のお母さん、君を凄く愛していたじゃないか。君は、凄く優秀だって聞く、だとしたら、君のお母さんが、どれだけ君のことを愛していたか、知っているだろう?」
「・・・・、僕は・・・、僕は、・・・泣けないんだ。悲しくなんて、ないんだ」
「泣けないだなんて、どうしてだ?泣けないから、悲しくないって思ってる?」
「僕は、僕は、一人だ。誰が、誰が・・・、僕の涙を拭いてくれるんだよ」
僕は、出来る限り感情を外に出さないように、抑揚の無い、そして、出きり限り小さな声で男の耳元で囁いた。
馬鹿の様な話だったけれど、僕は、一人で泣くのが、とても怖かった。
物心ついて、そして、母さんが僕に対して無関心だと気付き、僕にはそんな母さんをひきつけるだけの力もなく、母さんを変えるだけの力も無いと気付いた時から、僕は悲しいことがあっても泣かなくなったし、嬉しいことがあっても笑わなくなった。
一人で泣くことの悲しさ、一人で笑うことの空しさ、そして、それ以上に、一人であることが寂しくて、たまらなかった。
何時までも流れ落ちる涙を前に、一体どうやったら涙を止めることが出来るのか、そして仕舞いには、何時までも泣き続けている僕は、一体自分は何で泣いているのか、分からなくて・・・。
世界にとっては、些細な出来事も、僕にとっては、最大の幸福だけれど、その幸福を共有できないことの寂しさを僕は知っている。
悲しさが、空しさがつのり、結局僕は、泣くのを止め、笑うのを止めた。
だけれど男は、
「君には、私が居る。だから、好きなだけ泣けば良いさ。子供は、子供らしく泣くのが一番さ」
男は、そんな風に言うと、僕を体から放して、僕の瞳を見つめた。
何が起こっているのか知りたくて仕方が無いような周りの大人たちが、僕らの一挙一動を逃すまいと、暑苦しい視線を僕らに向けてくる。
「・・・僕は、子供なんかじゃない。もう、・・・大人だ」
そんな風に、僕は強がった言い方をしたのだが、男は笑みを顔に浮かべて、
「でも、私には、君はまだまだ子供だよ?・・・それじゃあ、今日から大人になるって言うのはどうだ?」
と、更に僕を混乱させること言う。
「今日から大人?でも、僕は、もう・・・」
「まあまあ、私も見届けてあげるから、今日から大人になろうじゃないか。今日から大人さ。だけど、大人になるには、一つ重要な儀式をしなきゃいけないんだけど、知ってるか?」
男は、その様なことを言うと、更に笑顔を僕に向けた。そして、僕は言うまでもなく、混乱する。男が何を言っているのか、理解出来なかったからだ。それは、周りの大人たちも同様で、一体男と、僕の間で、どんなことが話されているのか皆目見当がつかないようで、更に声のボリュームを上げては、噂話に話を咲かせているようだった。
そう言えば、先ほどから僕と話している男のことを、僕は、全く知らない。そして、周りの大人たちが、僕のことをどれだけ知りたがっているのか分かっているつもりだけど、今回ばかりは、噂話に話が咲きすぎている気がした。
一体、この男は誰なんだろう?そんな疑問が僕の脳裏に飛来する。
「・・・知らない・・・・」
しかし、僕は、そんなことを考えつつも、この謎の男の質問に答えた。大人になるための、儀式。そんなことを聞いたことはない。
「そうか、知らないか」
僕は、正直にコクリと頭を縦に振った。そうすると、男も、ウンと頭を縦に振る。
「大人の儀式は、声を限りに、めいいっぱい泣くことだ」
「・・・えっ」
「特に、今日は君のお母さんとの別れの日じゃないか。こんな日に泣かなくて、どうする?」
「でも・・・」
「大人になったら、そう簡単に泣けない。ましてや、君は特殊な環境に居るし、どうやら君は、プライドも高そうだし。人の目を気にせずに、心の限りに泣ける日も、子供である今日の日までとしようじゃないか。だったら、今日は子供の君との別れの日。そして、お母さんとの別れの日。泣くのには、十分の理由だよ。そうは思わないか?」
男は、僕の頭をポンポンと叩くと、もう一度抱きしめて、
「何、君の涙を拭くには十分なハンカチを持っているって思ってるし、足りなくなったら、このスーツでも提供するさ」
「僕は・・・」
僕は、未だに自分が今、何をすべきなのか、さっぱり分からなくて、男の心の奥で、思っているだろう意図を計りかねて、混乱していた。
そんな僕の様子を見かねてか、男が囁く。
「君には、私が居る。それに、君のお母さんは、君のことを、とても愛していた。君も、お母さんのこと好きだっただろ?」
「・・・・母さんが僕のことを?」
男は、僕のことを抱きしめたまま、
「愛していたよ、君のお母さんは君のことを」
それだけ呟くと、男は更に腕に力をこめて、僕のことを抱きしめた。正直、少しだけ苦しかった。ただ、苦しいからなのか、僕の目から、何かが流れている気がした。久しぶりの感覚。懐かしい気がした。
何かが頬に流れる感覚を感じると同時に、僕は、事故のことを思い出していた。
事故の瞬間は良く覚えていない。ただ、何時も空ばかり見つめていた母さんが、急に僕の方に覆いかぶさってきたかと思うと、何かが弾けた。
そして、次の瞬間には、鼻に嗅いだことも無い様な匂いが押し寄せ、そして、僕の額に、何かが流れ落ちてきた。手足のそこらじゅうが、悲鳴を上げて、強烈な痛みが僕を襲った。特に、腕に信じられない程の痛みを感じたのだった。
感じたことのない程の痛み、そして、もの凄い熱。僕は、一瞬叫びだしそうになる。しかし、それ以上に、僕に覆いかぶさっていた母さんの体温が、少しずつ少しずつ失われていくのを感じて、『ああ、母さんはここで死ぬのか』と思ったのだ。
「君のお母さんは、君のことを守ったんだ。君のことを愛していた証拠だよ」
「・・・・そうかな・・・。母さんは僕のこと・・・」
母さんは、本当に僕のことを愛していてくれたのだろうか?それだけが、母さんが死んだ今の今まで、僕の胸の中を広く占拠していた。
でも、今、母さんが僕のことを愛していたのだと気付いたこの瞬間から、何故母さんのために泣けなかったのかと、深い後悔に見舞われた。僕は、自分自身のことだけを考えて、自分への空しさ、自分への悲しみから、僕は、何もかも放棄していたのだ。
今更ながら、むしょうに腹が立った。そして、僕のことを愛していた母さんを失った悲しみが、津波の様に押し寄せてくるのだった。
「君は、お母さんのことを愛していた。お母さんも君のことを愛していた。愛している人が亡くなったら、泣けば良い。君はまだ子供だ。泣き叫んだって構わないし、取り乱したりしても誰も君を責めない。大の大人だって、誰でも愛する人を失ったら、取り乱すけれど、誰もその人を責めたりしてない。君が、涙を拭く人を探しているのなら、さっきも言ったけど、私がその役さ。だから、自分に素直になりなさい」
『自分に素直になる』
簡単そうで、僕にはとても難しい。でも、今なら自分に素直になれる気がする。いや、素直にならなくちゃいけない。空しさ、寂しさなんて、今は止めてしまって、母さんを失った悲しみを今は・・・。
「・・・・どうして涙が出てくるんだろう?」
とめどなく流れ落ちる涙を目の前に、僕は、呟いた。何故だか、久しぶりに泣いたものだから、何故涙が流れてくるのか、分からなかった。だから、微かに、言葉が喉から零れ落ちるのだった。
「悲しいからだよ、そして、お母さんを深く愛していたからさ」
そして男は、優しく、僕の耳元でそう囁くと、僕の体をもう一度だけ力強く抱きしめた。
「好きなだけ泣きなさい」
「・・・うん」
僕は、失われてしまった片腕の分だけ、まだ辛うじて僕の体にくっついていた腕で、力強く、男の体を抱きしめた。誰かに抱きとめられるのは、これで二回目だ。そして、誰かに懸命にしがみ付いたのも、これで二回目。
母さんの時は、段々と失われていくだけの体温だったが、今回ばかりは、何時までも失われることなく、僕の体を暖かく包み込むのを感じた。
それに安心した僕は、涙が止まらず、仕舞いには、声を大きく上げて泣いていた。母さんには生きていて欲しかった。例え、空ばかり見つめていても、母さんは僕に色々なことを与えてくれたし、何よりも、僕を愛してくれていた。今更ながらに気付いても仕方ないのだけれど、僕は、今正に、その事実に気付いて、気付くのが遅すぎる自分に、どうしても居てもたっても居られず・・・。
声を限りに泣き叫んだのだった。
その時ばかりは、周りの大人たちも、何処かへと足を向けて、去って行き、そこには、僕とその男だけが残されたのだった。
そして、葬式の後、泣き止んだ私は、自分のことを『僕』と言うのを止めた。だって、大人になったのだから。
母さんの葬式からしばらくしてから、私の涙を拭ってくれ、私のことを引き取った男の名は、ある有名な会社の跡取り息子の、喜多栄一と言うのだということを知らされる。それは、私の腹違いの年の離れた兄だった。そして、その兄には、もう既に子供が居て、まだ小学生だったのだが、私はもう既に、叔父と言うことになっていた。
しかし、彼は私に、新しい腕を与え、そして、新しい生活を与え、そして、新しい人生を与えてくれた何よりもの、恩人である。
私は、彼に感謝しても感謝しきれないほどの感謝がある。
そして、人生を変えた私は今、どんな生活を送っているかと言われれば、
「こら、叔父さん、何、天井見つめてんのよ!まさか、変なものでも!?」
「まさか、私は、そんなもの見えるパワーは持っていないと思うよ」
「じゃあ、何やってんのよ」
「ちょっと考えごと」
「・・・叔父さんが考えごと?ちょっと、明日雪?天気予報見なきゃ!明日買い物なんだから、友達と!」
「・・・那子、君って奴は、ホント酷いな・・・」
そんな風な会話を、私の誰よりもの恩人である喜多栄一郎の娘、那子、と交わす日々なのである。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
■□■□■□■【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■
【ルール】
お題の記事に対してトラックバックしてボケて下さい。
審査は1つのお題に対し30トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に
お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。
チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。
1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)、
同一人物が複数のブログで1つのお題に同時参加するのは不可とします。
企画終了条件は
全10回終了後、もしくは企画者が終了宣言をした時です。
参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。
※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。
企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
なんとなく、書いてみました。(ぇ)
]]>
『寝覚めの悪い日』
http://nako1111.exblog.jp/3824299/
2006-04-23T23:24:00+09:00
2006-04-24T00:03:59+09:00
2006-04-23T23:24:58+09:00
nako1111
話
第4回トラバでボケましょうお題発表
トラバでぼけましょう2006・第4回お題
「やった! 遂に完成した。
この発明は人類の歴史を変える!」
・・・え? どんなふうに?
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「ねえ、叔父さん?」
「・・・・何?もう、拳固は、要らないから」
私は、両腕で顔を防御しながら、恐る恐る那子の顔を、腕の間から覗き見た。そんな私の頬は、微妙な跡で彩られている。
「もうしないよ!と言うか、アレは叔父さんが悪いわけで!」
那子は、罰の悪そうな表情を私に向けるが、私は騙されない。ああ、そうだ、この顔に騙されてなるものか。瞬間、瞬間に、表情をクルクルと変える。なんとも恐ろしい生き物である。こんな表情を見せた、次の瞬間には・・・。もう二度と考えたくない話である。
「何が悪かったんだか、未だに分からないんだけど・・・。兎に角、いきなり拳固だなんてさ、ちょっとトラウマだよ」
私は、前回の悪夢を思い出して、身震い。ああ、寒い。今は、春ではなかっただろうか。一瞬季節が狂う感覚。
「トラウマだなんて、大げさな。確かに、この前は自分でもやりすぎたなって思ったけどさ・・・。でも、やっぱりあれは、叔父さんが悪い。うん、絶対悪い」
那子は、そう言うと、頭を上下に揺らして、『うん、悪いのは、叔父さん、叔父さん』と呟いている。ああ、なんだかな、この子は。私は未だに理解しきれない部分を持っている姪を目の前に、今度は、眩暈との闘いを開始しようと・・・。
「ところで叔父さん?」
そこで、思考が一旦停止する。
「うん?」
何故だか、叔父さんと言われると、返事をせずには居られなくなる性質らしい。私は、ついつい、那子に目を向けた。
「『やった!遂に完成した!この発明は、人類の歴史をかえる!』って言う人が居たとするでしょう?でさ、それじゃあ、その人の言う、その発明はどんなもので、どんな風に人類の歴史をかえるんだと思う?」
「・・・・どんな発明か?」
私は、難題をふっかけられたようだ。しかし、ここで、前回の様な変な答えを出したら、それこそ私の『未来』に綴られるであろう歴史が、那子によって変えられてしまう可能性も無きにしにあらず。細心の注意を払わなければ。私は、恐る恐る、もう一度だけ那子の顔を覗き見た。今は、先ほどと変わらず、ただ興味ありげでこちらの方を見つめているだけである。
しかし、なんだか最近、この手の質問をやたらと那子に聞かれるのだが、一体どう言うわけだろうか?聞かれるということは、あれか、頼られていると、勘違いしてしまっていいのだろうか。ふと、そんなことを思ったりもするのだが、しかし、今は、『発明』の問題である。とりあえず、この問題を解いてからでも、その答えを聞くのは遅くは無いだろう。
そこで私は、考えてみた。
「人類の歴史を変えるような発明かー。何時の時代も、そんなものがゴロゴロ転がっているけど、大概、私みたいなレベルの人間が知っているような大発明って言うのは、人類の歴史に光をさすと同時に、影を落とすものでもある場合が多いんだよね」
「・・・うん、それは分かるわよ。色々あるって言うのはね」
「そう、色々あるんだよね。例えば、ダイナマイトとか。ノーベルのダイナマイトは、起爆し易いニトログリセリンを加工して作ったもので、その発明のお陰で、容易に輸送が行われるようになり、多くの人間が、無駄に命を落とすことが少なくなった。けど、その一方で、戦争で使われ、多くの人の命を奪った。今は、もう古いけど、パソコンだって、元はと言えば軍事利用された結果で、過去においてあんなに発達したわけだし・・・。大抵の偉大な発明は、何時の時代も、軍事への転用が可能な代物で、結果、軍事利用で、人類の歴史を変えてしまう結果に繋がるんだろうな」
私は、窓枠に手をかけて、空を見上げるが、今日は、以前とは違って、どんよりとした空が私を見つめるばかりである。なんとも、春らしさに欠ける、浮かない空模様だった。
「まあ、別に軍事利用に限った話じゃないけどね。つまり、『使える』発明ほど、広範囲の分野に渡って人類の歴史、人の歴史、人生に影響を与えてしまうってわけさ。で、軍事だと、『目に見える形』で現れるもんだから、それが、如実と言うか・・・」
私は、そう言ってみるのだが、何故だか、しっくりと来ない。偉大な発明であればあるほど、人の命を奪ってきた発明。だとすれば、発明と言うものは、血を生み出すだけの『厄介モノ』ではないのか。いや、そうじゃないだろう。むしろ、その発明を軍事に転用しようとする輩が、最大の『厄介モノ』なのである。
私が、そんな風に考えていると、那子は、私が思って否定したことを知らずに、不満の声を上げた。
「まあね、それも分かるけど。じゃあ、叔父さん、発明家は、そんなことを予期して発明をしているって言うの?それ違うでしょう?」
ただ今回は、今まで以上に冷静であるようだ。まだ手は震えてない。
私は、びくつきながらも、そんな恐れの表情を出来る限り押し殺して、
「まあ、予期はあんまりしてないだろうな。特に人を殺す道具にされるとは大概思ってないよ。 発明家は何時だって、『無邪気』そのものだから。アインシュタイン然り、ノーベル然り。後になって、自分たちの発明が、『自分たちの想像以上』に人類の歴史を変える力をもっていたことに、愕然となったりするものさ」
ふと考えてみた。私の周りの発明家たちのことを。特に、親しいあの人のことを。そう私にとって一番親しい発明家と言えば、兄のことである。兄と言えば、私にとって偉大な発明をしてくれた命の恩人なのだが、あの兄は発明の分野に関して、緊張した表情の何時もとは、違う表情を見せる。
無邪気なのである。
新しいモノを作り出す欲求。誰にも到達されていない未開の地を開拓しながら、その途中途中で発見する、何かを求める冒険の旅。心躍らないはずがない。
しかし、そんな踊る心を、抑えること叶わない結果、様々なモノを作り出し、出会い、そして、様々なモノを失い、奪われてきた。まあ、それは、発明家に限った話ではないが、しかし、発明とは確実に、時に恐ろしい形で、そして、時に素晴らしい形で、人の歴史を変えてしまう、『複雑』なモノなのである。
「それじゃあ、叔父さんは、その発明、どんなものだって思うの?人を殺す道具?」
那子は、恐る恐る私の顔を見つめてきた。それもそうだろう。偉大な発明の大半が人殺しの手助けをしてきたと考えてしまったら、やっぱり『人類の歴史をかえる』と言う発明は、『そっち系』のものになってしまうのだから。しかし、私は那子の心配をよそに、
「・・・いや、これ、別に、現実的なことじゃなくても良いんでしょう?」
私は、窓枠の空から体をづらして、那子に向き合った。ここはいっちょ、那子を驚かして、この前の報復をしてやろうと言う考えが、頭の中に沸いてきたのである。
「うん、別に、現実的なことじゃなくても良いよ」
那子は、そんな私の考えを知らずに、少しだけ頭を『コクン』と傾けた。妙に、静かな那子である。まあ、話も話だから、仕方が無いか。
「それじゃあ、立ち上がって。うんとね、私の考える発明は・・・」
那子は、私に促されるままに、椅子から立ち上がった。そして、緊張した表情で、
「お、お、叔父さんの考える発明は・・・」
那子が、ゴクリと唾を飲み込む音が、静かな部屋に響き渡った。
そして、私は、那子のことを驚かしてやろうと、那子の顔近くまで顔を近づけて、そして・・・。
頬に唇を押し付けたのである。
「!!!???」
そして、次の瞬間。
「ってやっても、那子に殴られない発明!人の怒りを、無くしてしまう道具!!」
と私は、叫ぶと、遠くにある、白いソファーの後ろに一目散に逃げ込んだ。我ながら、恐ろしいことをしたものである。もしかしたら、このソファーが、この瞬間直後に赤く染まるかもしれない。模様替えどころの話ではない。
しかし、そんなことを防ぐことが出来る発明ならば、きっと、誰にとっても大発明である。人の怒りを殺ぐ発明。それさえあれば、いくら偉大な発明がされても、それが軍事に転用され、人を殺す可能性は格段に低くなるはずなのだから。この発明がなされたら、これこそ、人類の歴史を大きくかえること間違いなしである。勿論、それが発明される前に、私の歴史が、ここで終了する可能性が、今は、凄い高いのだが。
しかし、私は、そんなことを考える一方で、今まさに訪れるに違いない瞬間に体を、びくつかせていたのである。と言うか、私も、この前の報復とは言え、なんとも大胆なことを・・・。今ころ、後悔の念に苛まれる。しかし、遅いのは確かである。
そんなことを考えていると、何故だか、『その瞬間』が一向にあらわれないのである。どうしたものかと、白いソファーの後ろから那子の姿を覗き見てみた。するとどうだろう、那子は、突っ立ったままで、まったく体を動かしてしないのである。
もしや、あまりの怒りに・・・。
私は、恐ろしいながらも、このままでは最悪な状況になりかねないと、那子のもとへと近寄り、
「・・・あ、あ、あのね、ごめん。そんなに怒るって思わなかったから、傷ついたなら。と言うか、怒っているのは、分かる、ごめん!!」
年下の姪相手に、『何をそんなに・・・』と思う方も居るかと思うが、それは、那子を知らないからである。この子は、怒りだしたら、私の手ではどうすることも出来ない程の『力』を持っているのだ。とすれば、そんな怒りを出さないうちになんとかするしか手はない。そう、謝る。それに限るのである。
「・・・・」
「ほ、ほ、ほ、ホントにごめん!もう、一生しないから、もう一生こんなことしないから!」
私は恐ろしさと、自分のしたことの後悔から、頭を何度も下げるのだが、那子は何も反応を示さず、ただ床を見つめているだけである。表情が見えない恐怖から、私は、更に恐怖を・・・。
「・・いいよ」
「え、何、ごめん、ほんとごめん。もうしないから」
なんだか、発明の話はどこにいったんだと言う話である。しかし、私は懸命に頭を下げ続けた。
「ごめん、もう、あんなこと・・・」
「良いって、言ってんでしょ!私はね、叔父さんのこと好きだから!」
「!!??」
私は、頭を鈍器で殴れらたような感覚に見舞われた。
「叔父さん、叔父さんってば!」
「う~ん?・・・・・・・・あ、な、な、那子、私はさ!私はね!」
「・・・何馬鹿なこと言ってるの?とっとと起きないと、予定の時間に遅れるでしょうが!」
那子は、呆れたように私のことを見ると、『早く用意してね』と言って、違う部屋へと消えてしまった。辺りを見回すと、私は、白いソファーの上で、寝転がっていたようだ。私は、未だにぼんやりとしている頭を、素早く元の状態に戻そうと懸命に頭を振り、結果として、
「あ、夢か。よ、よ、良かった・・・」
と、今までの出来事が夢であったことに胸をなでおろした。私は3時間ほどの仮眠をとっていたのだった。しかし、額には、大そうにも汗までかいている。ある意味、悪夢であったようだ。
「何が夢で良かったわけ?何?何の夢見たの?教えなさいよ!」
しかし、私が胸をなでおろしたところで、さっき何処かの部屋に行ったと思っていた那子が、何時の間にやら私の直ぐ近くに、立っているではないか。私は、その姿を見て、少しドキリと心臓を震わせ、
「・・・こ、こ、これは、言えない。言ったら、殺されそうだから」
「・・・・今殺されたい?」
那子の目が、鋭くなった瞬間を、私は見逃さなかった。これでも、危機には、敏感な方なのである。それ故に、私は、今正に、私が考えた『大発明』を必要としているのを悟る一方、『これも夢であれ』と願うのだった。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
■□■□■□■【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■
【ルール】
お題の記事に対してトラックバックしてボケて下さい。
審査は1つのお題に対し33トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に
お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。
チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。
1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)、
同一人物が複数のブログで1つのお題に同時参加するのは不可とします。
企画終了条件は
全10回終了後、もしくは企画者が終了宣言をした時です。
参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。
※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。
企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
なんかボケられませんでした。ある意味、限界を感じた今日この頃。(老)と言うか、やたら長いな!疲れてしまいますね、こんなに長いの読んでいると!(あちゃ)
やっぱり、夢オチですね、はい、夢オチ。全てをチャラにしてくれる魔法。(おぃ)これ、限界。それにしても、御題が、難しすぎるっす。(おぃ)
]]>
『空が青い日に』
http://nako1111.exblog.jp/3768912/
2006-04-10T01:18:00+09:00
2006-04-13T07:48:02+09:00
2006-04-10T01:18:59+09:00
nako1111
話
トラボケ2006、第3回のお題は、
「わたしの名前を呼ぶのは、 だれ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ねえ、叔父さん、叔父さん」
「うん?何だい、那子?もしかして、この前の宿題の愚痴じゃないだろうね?」
私は、読んでいた本から視線を外して、窓枠に頬杖をして外を眺めている那子に視線を向けた。
「ああ、あれね。ないない。叔父さんに聞いた私も馬鹿だったし。だけど、先生には『モノを大事にしてるな』って褒められたから、心配しないで。そんなことで、まあ、あれはあれで。・・・ところで、あのロボットはどうしたの?」
私は、読みかけの本を一旦閉じて、ゆっくりと、立ち上がると、那子の隣に並んで座った。
今日は、青い空が広がっている。
「ああ、あれね。那子の先生には悪いんだけど、あれ以来動かなくなっちゃってさ、物置小屋だね」
「物置小屋って・・・。叔父さんの家にそんな大そうな部屋あったっけ?」
「酷いな・・・。それじゃあ、まるで私の家が、酷い家みたいじゃないか」
愕然とした気持ちに耐えながら、那子の方に顔を向けて抗議を試みる。だが、しかし・・・。
「え、実際、そうじゃん」
「・・・」
一瞬にして、努力が灰と化す。最近一番胸に響く言葉である。
「ああ、もう、そんなこと聞きたかったんじゃなかったの。えっとね、夢の中で、『誰かに名前を呼ばれる』としたら、誰だと思う?」
「うん?それは、何か、夢判断の類?」
「・・・まあ、そうね、流行っているの、学校で。『私の名を呼ぶのは、だれ?』って感じで」
何だか、那子が、さっきからこちらの方を向かずに、外の青い空ばかりを眺めていて、顔が見えないので何を考えているのかさっぱり分からないが、しかし、夢判断か。
「そうだな。夢判断ってことは、深層心理を知るってことだよね。となると、『名を呼ばれる』ってことだけど、つまり、自分の『名を呼ぶ』誰かってことは、その人物は、自分のことを知っている人物。そして、その人物を予め、自分自身で予測するってことは、『憎からず思っている人物』ってことになるのかな。嫌な奴に自分の名前なんて呼んで欲しくないだろう?」
「確かに、呼んで欲しくない人を思い浮かべるより、呼んで欲しい人のことを考えるかも・・・。でも、憎からずって・・・。何時代の人よ、叔父さん」
未だに、空を見つめたまま、こちらの方を見返さない那子である。まあ、確かに、空はここ最近一番の青さで、清清しい。見飽きた私の顔より、青い空の方が、見ていて楽しいだろう。
「少なくとも、この時代の人間だと思いたいけど・・・。まあ、つまり、名前って言うのは、とても大切なんだよ。名は人を縛るものだからね。他人が自分の名を扱うということは、その人に自分が縛られると言うことだ。私なら、嫌な奴には、縛られたくないな」
「・・・・。で、結局、叔父さんの名を呼ぶのは誰なの?」
今度こそ那子が、顔を空から動かし、私の方を向くかと思ったら、今度は、その視線が那子の手元に移った。そして、その手はと言うと、何だか、ごにょごにょと、しきりに動かしている。
「うーん、そうだな・・・。って・・・、ちょっと恥ずかしいんだけど」
急に自分が言っていたことを思い返して、恥ずかしさが頭に浮上してくる。心臓も、微妙に通常より30%早く鼓動している気がする。大体、『憎からず思っている人』ってなんだ。そんな私の躊躇とは裏腹に、那子は、突如叫びだした。
「・・・何、乙女みたいなこと言ってんのよ!早く言いなさいよっ!」
更に、叫んだかと思うと、那子が凄い勢いで、迫ってきたかと思うと、細い腕を私の首に巻きつけた。
何時もの那子と言えば、何時もの那子であるが、顔を赤くしてまで、何をそんなに興奮しているのか。乙女と言うモノは、ホントに厄介な代物である。黙っていたと思ったら、その後直ぐに、この様な有様である。
しかし、実際は、そんなことを暢気に分析している場合ではなかった。なんせ、那子の首を締め付ける力ときたら、凄まじいものがある。下手をしたら・・・。考えたくない。しかし、酸素が上手くすえないと、こんなことを暢気に考えてしまうのだから、人間恐ろしいものだ。
「うわああっ!!そんな首を!?し、し、死んでしまう!!!・・・・そ、そ、そ、そんなこと言うなら、那子から言ってくれよっ!」
私は、息も絶え絶えに、懸命に声を振り絞った。
「!!??」
すると、急に、ピタリと私の首を締め付ける力が弱まり、仕舞いには、完全に無くなってしまった。そして・・・。
「そ、そ、そんなこと言えるわけないでしょっ!そんなこと他人に言ったら、見れなくなっちゃうじゃない!」
「・・・ぐへっ。はあはあ。・・・そ、そ、そんな、なんか滅茶苦茶な・・・。大体、これまじないじゃないんでしょう?まじないじゃないんだったら、見れなくても良いじゃないか・・・。・・・って、まじないなの?自分の名を呼んだ人と・・・・」
「!!??」
何故だか、さっき以上に那子が、赤く今に倒れてしまいそうな顔で、私の方を睨んでいる。
しかし、そう言う話ならば、話は簡単である。実際に、見た夢を話せば良いだけの話である。まあ、色々と考えるところもあるが、事実は事実であるし、裏の話がそう言うことならば、別段、恥ずかしがることもないだろう。
大体良く考えてみると、別段『憎からず思っている人』と言うのも、恥ずかしがる様な人物ではなかった。
「そ、そ、そうか・・・。だったら、最初からそう言えば良いのに。昨日、丁度、呼ばれたんだよ、名前」
「・・・え、だ、だ、だ、誰に!あ、でも、それ言ったら、叔父さん・・・。あ、でも・・・」
何故だか、凄い動揺した顔で、私の方を見つめてくる那子。焦点があってない感じで、危ない人の様である。那子をこれほどまでに動揺させるものとはいったい?しかし、こんな慌てた那子を見たのは久方ぶりで、凄い新鮮な感じがする。
しかし、動揺した那子を見続けるのも、何だか体に悪い気がする。
「大丈夫、大丈夫、その人とは、もう十分に仲が良いから」
と、安心させようと、答えるのだが、何だか浮かない表情である。どうなっているのやら。
「え、・・・そ、そうなの?ま、ま、まさか、わた・・・」
「あ、那子じゃないよ」
「・・・・あ、そう・・・」
返事も、力に欠ける。しかし、私には知る由もない理由でもあるのだろう。なんせ、今の若者は、色々あるみたいだから。とりあえず、答えを教えることにした。
「何だか、今日那子、色々忙しいね。最近の若者は、色々あるみたいってことは理解してるつもりだけど・・・。まあ、兎に角、その人とは、もう十分に仲が良いから、那子が気にすることないよ。で、その人だけど、那子もよく知っている人だから」
「え、私が知ってる人!?だ、だ、だ、誰?」
「・・・君のお父さん」
「・・・・」
何故だかその後、無言のままに、グーで殴られた。ここ最近一番の不条理な出来事である。
そして、那子と言えば、私がもんどりうっている間に、青い空をもう一度見つめて、何か言っているようであった。しかし、聞くには、あまりにも小さい声だったので、痛みをかみ殺すことに全精神を集中させていた私には、那子が何と言ったのか、知ることが出来なかった。
聞けなくて、良かったのか、悪かったのか、私には知ることが出来ない。
■□■□■□■【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■
【ルール】
お題の記事に対してトラックバックしてボケて下さい。
審査は1つのお題に対し32トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に
お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。
チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。
1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)、
同一人物が複数のブログで1つのお題に同時参加するのは不可とします。
企画終了条件は
全10回終了後、もしくは企画者が終了宣言をした時です。
参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。
※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。
企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
今となっては、どうでも良い情報ですが、那子嬢のお父さんは、叔父さんのお兄さんですので。そして、叔父さんとお兄さんは、とても仲良し兄弟です!(ホント、どうでも良い)
青春してみました。ちなみに、那子さんは、何と言ったのでしょうか?これは、皆様の妄想に委ねます。(何)]]>
『二人ふたたび』
http://nako1111.exblog.jp/3545282/
2006-02-18T14:53:57+09:00
2006-02-22T16:01:26+09:00
2006-02-18T14:53:57+09:00
nako1111
話
第1回お題
『2006年、今年は戌年です。犬と猫、これほど大昔から馴染みのある動物なのにいくら待っても猫年はやってきません。干支を決める時、神様が伝えた日にちを一日遅くネズミが猫に教えたため、猫は干支順番競争に間に合わなかったらしいですね。で、それからというもの猫はネズミを追いかけるようになった・・・とか。これが一般的な説。んが!違うのですよ、本当は。猫が干支に入っていない本当の理由は・・・・・!!』
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「叔父さん、叔父さんたら!!」
「なんだよ、そんなに慌てて、また何か分からない問題でもあったとか?言っとくけど、私に聞いても、意味ないよ。すっかり忘れてるんだから、中学で勉強したことなんて」
「・・・ちょっと、馬鹿にしないでくれる?留年しまくりの叔父に対して、大切な宿題の答えを求めるようなこと、私がするとでも思って?そこら辺の軽い女共と同じ様な目で、私を見ないでくれる?」
「・・・何だか、見ないうちに、とても育ちが悪くなった様に見えるのは、那子が、思春期に突入したからなんだろうと、目をつぶっておくことにするよ・・・。で、なんなんだい、そんなに慌てて」
「そうそう!私は、今凄い慌ててるのよっ!これ見て!」
那子は、そう言うと一枚の紙きれを私に手渡した。私は、すんなりその紙を受け取ると、読み上げる。
「『2006年、今年は戌年です。犬と猫、これほど大昔から馴染みのある動物なのにいくら待っても猫年はやってきません。干支を決める時、神様が伝えた日にちを一日遅くネズミが猫に教えたため、猫は干支順番競争に間に合わなかったらしいですね。で、それからというもの猫はネズミを追いかけるようになった・・・とか。これが一般的な説。んが!違うのですよ、本当は。猫が干支に入っていない本当の理由は・・・・・!!』って、なんなんだい、これ?何かのゲーム?まさか、また・・・」
私の体に、一陣の風が過ぎ去っていく。何故だか急に寒くなる、悪寒と言うものか。
「ゲーム?うん、まー、そんなものかなー。これ正解したら、学校の先生が、追加点くれるって言うから。で、こう言う、奇想天外なことと言うか、薀蓄とかは、無駄に得意と言うか、知ってるでしょ?」
「無駄にって言われても・・・」
私が、反論の声を上げようとすると、那子は、満面の笑み浮かべていた顔を、一瞬のうちに、
「・・・何で、猫は干支に入ってないわけ?」
顔が、マジな顔に豹変。こう言う時、女と言うのは、恐ろしい生き物だ。睨み一つで、世界を一変させる力を持っている。出来る限り、世界の敵にはなっても、女の敵にはなりたくないものだと思い知らされる一瞬である。
「・・・そ、それはつまり、なんだ、あれだよ、逆転の発想がこの話には、必要なんだ」
「逆転の発想?」
「そう、逆転の発想。つまり、今、私たちが知っている話は、あくまで、ネズミが猫に嘘を伝えたが為に、猫が干支に入ること叶わなかった。そして、猫は、その原因を作ったネズミを恨んだから、ネズミを追いかけまわすようなったと言うけれど、真実は、そうじゃない。前の事件でもそうだったろう?血だらけになっているから、死んでいたのか?いや、そうじゃない、血だらけだったから、死んでいる様に見えたと言う、前の清香島の事件と同じなんだよ」
「・・・で、結局何が言いたいわけなの、叔父さんは?イマイチ、モノの例えが、貧弱よね。何で、私たち一族の男共は、考えることが、何でも突飛なのかしら。叔父さんと、お父さん、変なところ、凄い似てる」
「・・・どうもありがとう・・・。褒め言葉と受け取っておくよ。まあ、なんだ、つまり、猫は、ネズミが嫌いなんだよ。嫌いと言うか、嫌悪しているというか、いや、嫌悪じゃあ、意味が違うな、畏怖?いや、トラウマ?いや、死ぬほど嫌いなんだ」
「何それ。猫が、ネズミが苦手だから、ネズミのそばに居たくなくて、それ故に、干支の中には入りたくないって、拒否したって?」
「まあ、そんなものだね。物分りが良いなー。普通に考えて、猫とネズミ、どちらの方が頭良いと思っているだ?猫が本気になったら、干支に入れないわけないんだ。だけど、死ぬほど嫌いだったら、干支には入れない。自ら、拒否したんだ。大嫌いなネズミと共に、干支の中に入ったら、死んでしまうわけだし、精神的に」
「で、その根拠は、何処から?猫が、ネズミを苦手としている事例があるんでしょうね、ちゃんと。そこが重要なのよ、何事も、『理由』がちゃんとしないと、先生を納得させることが出来ないんだから」
「あるじゃないか。事例なら。ホラ、なんなら、猫呼んでくるよ。そしたら、直ぐ分かるから」
「あれ、叔父さん、猫なんか飼ってたっけ?」
そう言うと、私は、私の部屋へと向かい、猫を呼びに行き、那子の前に連れやったのである。
「ほら、これが、猫・・・」
「・・・・こ、こ、こ、これは?!猫って言うか!?」
「ぼく、ドラえもんです」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
■□■□■□■【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■
【ルール】
お題の記事に対してトラックバックしてボケて下さい。
審査は1つのお題に対し30トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に
お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。
チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。
1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)、
同一人物が複数のブログで1つのお題に同時参加するのは不可とします。
企画終了条件は
全10回終了後、もしくは企画者が終了宣言をした時です。
参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。
※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。
企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
とりあえず、自己満足です。かなり、誰の目にも明らかです。そもそも、前の作品を読まないと分からない、と言うか、読んでも理解できないかもしれない、『笑い』。
そう、私の笑いは、『読者を選ぶのです!』(おぃ)
えーと、まあ、少しだけ注目?すべき点があるとするならば、前回から、1年くらい経ってます。そして、この物語は、21世紀以降の物語となっている設定でしたから、ドラえもんが居てもおかしくないのです!一家に一台、ドラえもん!未来は、絶対、そうに違いない!そんなわけで、有難うございました。(逃亡)]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/